えっ…何?

平成8年12月
星は我が家の長男
3090gで自然分娩
ほっとしたのも束の間、生後一日目の回診で産科Drから「心雑音が聞こえる、ちょっと心配だから大きい病院で診てもらった方がいい」
“陸”「えっ?」涙交じりの放心状態
“空”「大丈夫だよ!」
搾乳機いくら頑張っても張ることのないおっぱい…母親として哀しい空間であった

平成9年1月1日
紹介状を持ち国立K病院小児科を訪ねた
年明けと共に先生方は少なかったが心電図・心エコー・レントゲンの診察
Dr「未だ小さいので確定は出来ませんが検査を重ねましょう」(年末年始の為専門医師の詳しく正しい判断が必要であることと、現にチアノーゼ等の異常が見受けられないので一週間後に再受診)
毎週、循環器専門の医師が外来に居る木曜日に検査の繰り返し。
“陸”その度に自分を責め「母乳」は出なくなった
Dr「繰り返し検査を行います」
   このお子さんは、「修正大血管転移症+心室中核欠損症」と言う先天性の心疾患です。
“陸”はっ?それって=「死」んでしまうの?ととっさの思いでした。
こぼれる涙を拭うことも忘れ説明を聞いた。
◎心室中核欠損症(心室中核欠損症
母体にいる時は穴が開いている場合もあるが、生まれて前に閉じるのが普通だが、まれに塞がらず出てきてしまうこともある
この子の場合、顔色も良いし・チアノーゼも無いので「自然閉鎖」の可能性も…定期的に様子を見ていきましょう。
◎修正大血管転移症(大血管転移症
この子の場合は、心臓自体(右心室/左心室)の作りが逆さに出来ているだけで大血管自体は正常に繋がっている。特別「生きていくことに対しての支障は無い」とのことである。また、心臓の右心室/左心室にくっついて大血管も逆さになってしまうのが完全型大血管転移症らしい。


*福岡市立こども病院の先天性心臓病テキストをリンクしています。