命日

人がこの世に『生』を受けた時を
誕生と言うなら
人がこの世を去った時を
命日と呼ぶのだろうか?
幸せと喜びの裏には
哀しみと涙がある事を知りました
明日は祖父の命日です
四歳八ヵ月だった私には
何だかわからない日でした
唯々「お祖父ちゃんのうそつき!
   一緒に遊びに連れて行くって約束したのに!」
子供心に切ない日だった事を覚えています

死んだら何処に行くんだろう・・・?
そんな疑問を持ちながら
今日まできました
自分の分身が子供である今
六十三歳の若さでいきなり亡くなった
貴方の姿を今は
唯々脳裏に浮かべています
幼い孫が祖父を思うように
貴方も心残していなくなったのでは・・・
ようやく最近思えるようになりました
命日に貴方を思います
貴方の孫ですヨ 「為さん〜」
生き抜いて行きますから!