砂の城

さらさら、さらっ・・・
手のひらにはのっても
指と指との間からは
すり抜けてしまう砂
海辺で海水を用いて
造る偽りの『砂の城』
寄せてはかえす砂々
流れるものは
現実逃避の私の心
弱いね・・・あたし・・・
でも、出来る事なら
『家族』という絆だけは
逃げないで
「現実」と向かえる
お城でいたいなぁ〜と・・・
遠い昔、憧れを抱いたのは
偽りと見栄っ張りの
すぐ壊れるとわかっている
   砂の城
今は、貴方と共に何処までも・・・